電車や飛行機など、すぐに出られない場所で、恐怖感が高まりパニック発作が出現する疾病があります。

電車や飛行機など、逃げられない場所で「死の危険すら感じる恐怖感、不安感」に襲われる人がいます。不安・緊張が高まることで、自律神経の過緊張状態となり、動悸、頻脈(脈拍数の増加)、息苦しさ、呼吸苦、過呼吸、手指の振戦や冷感、発汗、吐き気、嘔気、嘔吐、腹痛や下痢など、様々な症状で発現するパニック発作を認めます。

電車、バス、船、飛行機などの公共の乗り物の他に、人混み、雑踏でパニック発作が出現する場合もあります。閉塞的な空間の、コンサートや映画館でも出現することがあります。車の運転は、通常は問題ないのですが、高速道路の運転、長いトンネル、長い橋、真っ暗闇での運転で出現する場合もあります。

治療での改善が期待され、薬物療法と行動療法が基本となります。