岩手県こころのケアセンターの派遣医師として参加しました(前編)。

岩手県沿岸部は東日本大震災で津波の被害に遭い、7年が過ぎました。

私は、東日本大震災後はもとより、今回、初めての岩手県入りとなりました。盛岡市にある、岩手医科大学病院の岩手県こころのケアセンターでオリエンテーションを受け、被災地の沿岸部に入りました。初日は、宮古市北部にある岩泉町小本地区に行きました。ここは、津波被災の後、2016年8月に台風10号による洪水被害で、老健施設が流され、多数の死傷者がでた町でもあります。再建の半ばで、また被災された厳しい環境下で耐えながら生活再建を目指されている被災者の方々には、掛ける言葉もありませんでした。被災者の方から、地元では話しにくいことを、他県から派遣で来ている方には気兼ねなく話せるので助かりますと、逆に優しい言葉を頂きました。この体験を文章にすることも復興支援になるかと思い記載させていただきました(後編に続く)。